今年一番の寒さらしい、今日って。
やっと買ったマフラーが使えた、手袋も。
食材たちをやっとの思いで家に持ち帰って
ドカッと置いて、一息
重かった~
「おかえり~」雑誌を見ながら稲葉さんが声をかけてきた
「寒かった?」「すっごい寒かった」
お互い言葉をかけあいながら、なんだかやっと冬って感じだね、なんて空気。
今夜はうちでクリスマスパーティーをしようという計画
そんな訳でワタシはがんばって大したことのない料理の腕を振るおうと
食材を買ってきた。材料を見てしまったら完成形が推測できるからだろうか
稲葉さんはずっと雑誌を見たままだった。
「で?なんで今年はホームパーティーなわけ?」
冷蔵庫に野菜をしまいながらワタシは聞いてみた
「んー・・・なんか、手を尽くした感、あったから。新鮮なのがよかったから・・かな?」
「ナニソレ、手を尽くしたって」
思わずウケた、だって手を尽くしたっていう言葉が燃え尽きたっぽくて変だったから。
「イイところでメシとか、イイところに泊まるとか、イイ場所で夜景見るとかサ
もうそういうのは若い頃にやりつくしたって感じ、しませんか?」
「今でも若いですから。えぇ。ん~でも確かにそれってありきたりになってるかもね」
青山のイタリアンでコース食べたり、ホテルの最上階のバーで夜景を見ながら飲んだり
フレンチでクリスマスディナーしながら横浜の夜景を楽しんだり
お台場や新宿、横浜に夜景やイルミネーションを見ながらドライブしたり・・・
今までのワタシたちは確かにちょっと「手を尽くした」という言葉があってる、のか。
「逆に、あまりなくなったでしょ、家でちょっと豪華になんか食べてとか」
「うんうん。そうかもね。」
やっと買ってきた食材をしまいおわって、ワタシはソファーに座った
「でもさぁでもさぁ、飽きたとかじゃなくて嗜好を変えてってことだから
来年はどーなるんだろうね。来年は何を思いつくかなぁ」
いきなり来年なんていいだして自分でちょっとおかしかった
「・・・」
「聞いてる?ねえ。」
「え?」
「聞いてた?稲葉さんっ」
「ん?んー」
「聞いてなかったでしょ」
にやり、と稲葉さんが笑う。ごまかし笑顔かよ。
さて、今夜はどのくらい喜んでもらえるか。がんばろう。
ごまかし笑顔じゃない稲葉さんの笑い顔が見たいから
・・・・・・(*´Д`*)ハァハァ
